介護に関わることを中心に奈良県を紹介

次世代を担う介護士を育てるための奈良県の取り組み

全国で高齢化が進むとともに、若者の介護職離れが深刻化しつつある。奈良県では、介護士の人手不足を解消し、次世代を担う若い介護士を育てようと「奈良県福祉・介護のお仕事 PR 隊」を発足した。活動内容は、小学校から大学までの学生を対象にしたセミナーや交流会の開催、職場体験、SNSを通じた情報発信、YouTubeで介護施設や仕事内容の紹介および現役介護士のインタビュー動画を発信など多岐にわたる。
奈良県は県をあげて、介護士や介護職の育成に力を入れ、支援している。一例として、県内の介護士養成学校の学生に対して修学資金の貸し付けを行う。さらに、介護福祉士実務者研修の受講料貸し付け、いったん離職したものの再就職した介護士への支援なども積極的に行う。
自然豊かな奈良県では、核家族が進む現代でも3世代同居や4世代同居は珍しくない。そのため、祖父母と一緒に暮らしている、両親は仕事なので祖父母と一緒に過ごす時間が長かったという若者は少なくない。高齢者に慣れており、高齢者の方と過ごすのが好きなので介護の道を選んだという若い介護士は多い。こうした若い介護士を見ると、奈良県の介護業界の未来に希望が持てる。奈良県在住で、介護士を目指そうか悩んでいるという人がいるならば、県内8カ所に設置されている、「福祉のお仕事出張相談窓口」で相談してみよう。資格取得者で、介護士の仕事を探している、復職したい人は「福祉のおしごとフェア」へ行ってみよう。「就職フェア」では自分にぴったりの仕事とマッチングできるだろう。